2015年2月6日金曜日

JRA史上初! 外国人騎手誕生 “ルーキー・デビュー”は3月1日

 日本の競馬が大きく変わる。2015年度のJRA新規騎手免許試験の合格者が5日に発表され、2度目の受験となったミルコ・デムーロ(36)=イタリア、初受験したクリストフ・ルメール(35)=フランス=が見事合格。史上初めて、JRA所属の外国人ジョッキーが誕生した。“ルーキー・デビュー”は3月1日(中山・阪神・小倉開催)となる。
  外国人騎手の受験が可能になった昨年も受け涙を飲んだデムーロにとっては、まさに念願。1月27日の2次試験の際には「15年前に日本に来たときから日本の騎手になるのが僕の夢」と話していた。03年に外国人騎手として初めて日本ダービー(ネオユニヴァース)を制したパイオニア。現在は香港で騎乗している。
  ルメールはディープインパクトをハーツクライで破った05年有馬記念が有名。昨秋の落馬事故によるケガにより休養中だが、「十分にトレーニングしているし、3月から乗れます」という。
  これまで外国人騎手は3カ間の短期免許で騎乗していたが、JRA所属となれば通年で活躍できる。ダービー、ジャパンCを頂点とした春・秋のハイシーズンも存分に騎乗できることになり、ジョッキーの勢力図も大きく変わってくる。中央競馬は新時代に突入した。

 ■ミルコ・デムーロ1979年1月11日生まれの36歳。イタリア出身。94年に伊で騎手免許を取得し、97年から4年連続リーディング。99年に初来日し、ネオユニヴァースの03年皐月賞でJRA・GI初制覇、ダービーも勝った。昨年1月から香港拠点。JRA通算は重賞31勝(うちGI10勝)を含む354勝(5日現在)。弟は短期免許で騎乗中のクリスチャン・デムーロ(22)。


 ■クリストフ・ルメール1979年5月20日生まれの35歳。フランス出身。99年に仏で騎手免許を取得し、02年に初来日。JRA重賞初Vはハーツクライの05年有馬記念。昨年11月24日の京都競馬で落馬し右脛骨など複数箇所を骨折、現在はリハビリ中。JRA通算は重賞18勝(うちGI5勝)を含む245勝(5日現在)。(夕刊フジ)